著名な登山家の紹介
日本は世界的な登山に挑戦した人も多くあり、たいていの大学には山岳部があるほど、登山はメジャーなスポーツになっている。ただ、登山を極めるためには過酷な訓練が必要であり、その道のプロとして活躍できる人は一握りである。また、命の危険が伴うこともしばしばであり、それは他のスポーツとは違う過酷さを持っている。だが、それでも山の魅力に取り付かれた人たちは毎年のように自分の記録と大自然に挑戦し続けている。
ある登山家は記者の取材に対し、「自分の本当の限界に対して、どこまで挑戦できるのかを続けて生きたい」と話していました。また、その取材の中でも山の魅力について大いに語り、それが生きがいの一つになっていると答えていました。このように、登山家の多くは、栄誉や金銭のためだけではなく、心から山や登山を愛していることがほとんどであり、その挑戦は他の一般の人が見れば、まるで意味がないように思えても挑戦したことがある人だけが体験できる真実というものがあるでしょう。
平山ユージ氏は、1969年生まれ。プロフェッショナルクライマーとして現在でも第一線で活躍している。すでに10代のうちに、トップクライマーに数えられるという、才能を兼ね備えている人であり、現在でもロッククライミングの第一人者として知られる実力者。また、登山の本場・フランスで本格的なクライミング経験も持っており、1998年と2000年にはワールドカップ総合優勝を果たすという偉業を達成している。
また、1997年には、ヨセミテ、サラテウォールのオンサイトトライで世界の注目を浴びることとなっている。また、2002年には同ルートに再挑戦して、ワンディ・オールフリー・ノーフォールという偉業を達成し、世界中に注目されるようになった実力者である。日本でも過酷な訓練を積んでいたことが知られており、日本では通称「任侠道」と呼ばれる、ほぼ垂直の断崖絶壁で20代前半から訓練を積むなど、過酷な修練が身を結んだ実力者である。
南裏健康氏は1957年生まれの奈良県出身。13歳ころから大人に混じって登山を始めるという英才教育を受けてきた実力派。18歳からは、本格的にクライミングの世界に進んでいる。ロータスフラワータワーオールフリー、マッシャブルアルパインスタイル、トランゴネームレスタワー単独新ルート初登など、先駆的なビッククライミングを行い、世界の注目を集めてきた。その行動力と大胆さには定評があり、南浦氏自身も各数の挑戦に挑み続ける情熱にあふれる登山家の一人である。
また、現在のフリークライミングの基礎を作った一人としても数えることが出来るであろう。その挑戦スピリッツは現在でも健在で、常に新しいルート開発や、先進国以外の登山ルートにも挑戦する、実力派の一人である。関西方面出身ということもあり、自分の意見をしっかり言う性格であるというが、山への思いは誰よりも強いことであろう。
服部文祥氏は、1969年生まれ。大学時代のクラブで登山を覚え、道のない稜線を歩いたり、クラシックルートをフリーソロしたりする登山をする中で登山の魅力や喜びに触れていったという。1996年にはK2に登頂するなど偉業を達成し、注目を集めた若手登山家の一人。その後には、日本国内でも非常に評価が高い「冬の黒部別山」「八ヶ峰北面」で初登山を数回達成しているという実力が評価され、注目を集めるようになっていった。
その後、南アフリカの岳沢から継続フリーソロなどを行っている。06年にはみすず書房から著書が出版されるなど、そのひたむきな登山への思いが評価されている。趣味は釣りや鉄砲うちで、山での生活をこよなく愛する登山家の一人である。また、海の魚の好物の一つであり、大自然に触れ合うことを生きがいにしているまさに、自然の中で活躍する実力派の登山家の一人ということがいえるのではないであろうか。
杉野保氏は1964年生まれ。高校一年からボルダリングをはじめ、同三年から本格的にロッククライミングを開始した。クライミング歴は25年でボルダーからビッグウォールまで国内外の制覇した山も多い。現在は世界の山々をめぐる傍らで、クライミングスクールCLIFFを経営している。スポンサーには「MAMMUT」を持つなど、実力派のクライマーの一人として注目を集めている。エルキャピタンのスピード登頂なども得意としている。
女性の登山家としては、世界で始めてエベレストに登頂した、田部井淳子氏が有名である。自身のしっかりとした登山への認識や見識の広さには定評がある。また、年齢に応じた登山の楽しみ方や、登山ガイドの質の向上なども呼びかけている。南裏保恵氏は1967年、愛知県生まれ。24歳よりフリークライミングをはじめ、OLの仕事をやめて、登山一本の世界に飛び込むなどエネルギッシュあふれる女性。現在は伊豆を拠点としてクライミングスクールを開催している。
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