登山時の食事、山での食事事情について考えてみよう

もくじ

山でもしっかりとした食事~体調管理はしっかりと

山での食事はどうしても、装備という面から手軽なものに限られてしまう傾向があります。また、日数を重ねるにしたがって、どうしても一人で持ち運べる量は限られてしまうからです。だが、登山は普段運動していない人であればなおさら重労働であり、しっかりとした食事を心がけないと体力が続かないことになってしまいます。
一番気をつけなければならないのは、どうしても手軽だからといって、インスタント食品が多くなってしまうことです。そのような食事ばかりをしていると、どうしても体力の維持が難しくなってしまうということがあります。また、栄養が偏るために、気力がわいてこなかったり、普段にはないような不調に見舞われるようなことにも繋がりかねません。
そのようなことがないように、しっかりと簡易に食事を作れる準備をしておくことである。ベテランの登山者は、たいてい、食事は楽しみの一つであるので、簡易ではあるが、魅力的なメニューを用意している。野菜や卵、果物などを効果的に取り入れることで、食事がぐっと、バラエティに富んだものになるであろう。
初心者向けのインスタント食品には次のようなレパートリーを紹介しておきます。

1.ご飯を使った食事

レトルトのご飯、梅干、卵、切り餅2個を用意し、お湯でレトルトのご飯を温め、もちを湯で溶かしていく。最後にこれらを一緒に鍋に入れて雑炊のようにして、卵をかけて出来上がり。簡単であるが、栄養満天で、さっぱりとしていて食べやすい。
カレーレトルトを作るときは、ゆで卵などをトッピングにすると彩りが加わるであろう。ピクルスの瓶詰めなどを持っていくと何かと食事のときに応用が利くので重宝できる。

2.インスタントラーメンの食事

インスタントラーメンは登山のときの定番ですが、これだけではどうしても物足りなくなってしまいます。そこで、あらかじめ野菜を刻んで持っていったり、もやしや卵などを加えられるようにしておくと良いでしょう。餅などを一緒に加えることによって、ボリュームがぐっと増します。また、ラーメンのほかにもうどんやソバなどもお勧めです。

3.パンの食事

登山の定番の食事の一つであり、インスタントコーヒーと一緒に楽しむ人が多いようです。また、ジャムやバターなどは小さく小分けにしたものを入れておくと便利です。ゆで卵やサラダなどがあると、さらに豪勢になるので、野菜を少量でも持っていくと楽しみがぐっと増します。また、果物は疲労回復の効果もありますので、一緒に採るように心がけたいものです。

また、休憩のときに取るおやつなどは、なるべくすぐにエネルギーになる糖分やビタミン類を多く取るとよいでしょう。ビスケットや飴玉などが手軽で便利です。それは登山が非常に体に負担がかかるためであり、それに似た有名なエピソードがあります。ある有名な指揮者は、演奏の前に手のひら一杯の砂糖を食べるとも言いますし、競馬馬にも角砂糖をなめさせる方法があるといいます。これは、それだけ糖分がすぐにエネルギーに変わりやすいためでしょう。
また、水分の補給もしっかりと出来るようにしてください。出来るだけ、水道の水や安全な水を使用するようにしてください。持参した水だけでは足りなくなってしまうような場合、川水は絶対に生で使うようなことはせず、必ず一度は沸騰させて殺菌するようにしましょう。エキノコックスなどの寄生虫がいるためです。

次に、ある程度宿泊になれた人や、登山のパーティに人数がいるときには、もう少し豪勢な食事に挑戦してみましょう。山で一緒に食べる食事は格別ですし、一緒に食事を作る時間は非常に楽しいものです。

まず、一番有名なレパートリーは、カレーになるでしょう。カレーは材料の野菜や、肉を各自分担して用意しておけば、いろいろな具を加えることが出来ます。ビバークする場所で料理をする時間があまりない場合は、予め具材の皮などをむいておき、その場ですぐに調理しやすいように準備しておくのがお勧めです。また、米もコッヘルで、炊くのが本格的ですが、インスタントなど事情に応じて使い分けるようにしてください。
また、サラダには、きゅうりやセロリなどのスティックサラダ、スープにはオニオンやコーンスープなども用意しておけば、かなり豪勢な晩餐が楽しむことが出来ます。各自、なるべく重量をかけずに、その場で用意できるようにしておくのが、登山での食事の楽しみ方の需要なことです。

登山の食事で気をつけておきたいのは、食べ物の残飯や衛生管理です。どうしても数日にわたってビバークすることがある場合、同じ食器を使うことや食べ物を食べることが多くなります。ですが、生ものは当日だけに限り、残さないようにしてください。予期しないところで、食べ物が傷んでいたりして、食中毒になるからです。また、食器類もしっかりと洗っておき、お湯などで煮沸消毒するのが安全といえるでしょう。また、テントなどの室内でコンロを使うときには狭い空間なので十分に気をつけてください。近くに燃え移るものや、やけどにつながることがあるので、しっかりと自分で管理できるようにしましょう。

(山荘で作ったマーボー豆腐。簡単なレシピが登山ではよいであろう)

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