ビバークとは?
ビバークとはテントやシュラフなどのキャンプ用具を使用せずに野外で露営する事。ついつい数日をかける長工程の縦走コースや標高の高い山にアタックする時に想定するものと思いがちだが、一般の日帰り登山でもメンバーが負傷したり、道に迷い遭難したときなどにはビバークという選択肢を取ることになる。ただ、まったくビバークを想定していなかったりすると、仮設の寝床ややその他野営する際のポイントがわからず、命取りになりかねない。通常の一般登山であっても、ビバークする為の知識や技術をつけておきたいものである。
ビバークのノウハウ・テクニック
ビバークをするのは、登山経験者の中でも上級者といえよう。どうしても、テントなどの道具や機材が多くなってしまうため、登山の際の重量が重くなってしまうからです。そうなると、いざ登山をするときでも、非常に体力的にも苦しくなり、目的を達成できない可能性もあります。一人用のテントは、近年の技術の発達で、二キロにも満たない組み立てセットが販売しているので、そのような軽量なものも確認してみてください。
ビバークをするには、予めしっかりとした準備をしておくことが大切です。登山に入る前にビバークする地点を決めておかなければ、気づいたときには、周囲が暗くなっているような状況もありえます。また、指定のキャンプ地などにビバークする場合には、まずは管理者に報告するようにしましょう。そうすると、数百円の使用料金を支払い、指定の場所に宿泊できるようになります。
ビバークするときに注意することは、まずはその周囲の環境を確認することです。川辺などでの宿泊は、急に川の水位が上昇してしまう危険性があるので、避けるようにしましょう。また、大きな石などが背中に当たらないように、しっかりと整地されている場所を選ぶことも大切です。
また、本格的な登山でビバークをしようと思っている人は、キャンプではないということをしっかりと理解した上で準備を進めてください。現在では、テントも重量は昔よりも軽くはなっていますが、ビバークの場合は、さらに簡易な装備で宿泊することも多くあります。登山コースの途中での宿泊ですので、予め虫除けや寝袋などはしっかりと自分で確保しておかなければなりません。
ビバークで注意すべきことは
- がけ下などを避けることです。万一の落石や雨が降った後などは地滑りの危険もあり、注意が必要です。
- 稜線を避けることです。稜線は、展望がよいので、見晴らしの点からこのような場所を選びたくなりますが、強風の危険があります。
- 大木の下を避けることです。これは、もし、落雷が発生した場合に、大木の近くは危険性が高くなるためです。
- 沢筋に入らないことです。万一、河川が増水したときに、巻き込まれることになりかねません。
連泊する場合は、あまり計画を準備していないときは、家族や知り合いにしっかりと予定の連絡を取っておき、万一の遭難などの危険に対してしっかりと備えを怠らないようにしましょう。
(つい、見とれてしまいそうな風景だが、ビバークには適さない水辺の側)
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