なぜ、今、登山がブームなのか?
昨今、空前の登山ブームが訪れています。
今、ここまで登山が流行っている背景には、ストレスの多い世相を反映しているのかもしれません。登山は心身の健康にとても良い効果をもたらします。
おいしい空気、見晴らしの良い景色、都会の雑踏からは想像のつかない静寂・孤独の快感、日頃の運動不足の解消として心配機能の強化や足腰鍛錬、難易度の高い山の頂上を踏破した時に得られる言葉に表せない充実感と達成感。
チームで登る楽しさもあれば、単独行で一人を満喫し、日々の人間関係の煩わしさを忘れたいという方もいるでしょう。
登山の経験が無い人は、何故わざわざ疲れに山に登る必要があるものかと思う方もおられるかもしれませんが、一度あの爽快感・達成感・充実感を味わうと病みつきになるようです。
このサイト(登山ガイド.com)では登山家の方、これから登山を始める方、全ての方を対象に有意義な登山ライフに少しでも役立つような情報を発信していきたいと考えております。
登山はダイエットに最適?
中高年になってから登山を始める人の中には健康のためにはじめたという方がとても多くいらっしゃいます。
とてもよい選択をされていると思います。登山はメタボリックの解消や足腰・心肺機能の鍛錬に究極に適していると言っても過言ではありません。
1時間当たりの成人男性の消費カロリーの目安は、普通の散歩で140kcal、ジョギングで420kcal、登山420kcal、スイミング560kcal、ランニング840kcal程度とされています。普通の散歩やジョギング、スイミングやランニングを行うにしても、その時間は1時間から2時間が限度かと思います。それに引き換え、登山は日帰り登山でも4時間~8時間程度はかかります。宿泊なども交える縦走などの場合は、1泊2日、2泊3日で強制的にカロリー消費と足腰と心肺機能のトレーニングが行われます。それも美しい景色と仲間との語らい、山頂を踏破した時の充実感などを味わいつつ健康まで手に入れられるという寸法です。
消費カロリーの多さはさることながら、さらに重要なのは足腰が強化される事によって基礎代謝量が格段に上昇するという事です。基礎代謝量とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に行われている活動のエネルギー量の事で、成長期が終了して代謝が安定した一般成人で、一日に女性で約1,200、男性で約1,500kcalとされています。この基礎代謝量は歳を追う毎に低下していきます。消費されるカロリーは減っているのに、食生活が変わらなければ、どんどんメタボリックになっていく事になります。
この基礎代謝量を決定するのは、単純に言って筋肉量です。特に足腰にある最も発達した大腿筋や腓腹筋などを鍛えることによって基礎代謝量は大幅に向上します。基礎代謝量が増加すれば、何もせずとも消費されるカロリーの総量が増える訳ですから、同じ食生活をしていても太りにくい体になるという訳です。
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